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【言霊入門】古事記・万葉集に見る言霊の歴史(第4回)

私たちが今「言霊」という言葉を口にするとき、その背景には千年以上の歴史が流れています。
現代ではスピリチュアルや自己啓発の分野でも語られるこの概念は、古代日本の文学や神話の中で育まれました。

特に、日本最古の歴史書『古事記』と、最古の和歌集『万葉集』は、言霊思想を理解するうえで欠かせない存在です。
この記事では、それらの文献に登場する言霊の記録と、その歴史的な意味をわかりやすくご紹介します。

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目次

1. 古事記に描かれる「言葉の力」

『古事記』は712年に編纂された日本最古の歴史書で、神話から古代の天皇の物語までが記されています。
その中では、神々が言葉によって天地を動かし、人の運命を左右する場面が数多く描かれます。

例えば、国造りの神である伊邪那岐命(イザナギ)と伊邪那美命(イザナミ)が交わす言葉や、
天照大神(アマテラス)が岩戸に隠れた際に神々が唱えた祝詞(のりと)は、
まさに言霊信仰の源流といえる表現です。

ここでの言葉は、単なる会話ではなく、現実を動かすための神聖な行為として扱われています。


2. 万葉集に刻まれた「言霊の幸わう国」

『万葉集』は8世紀後半に成立した日本最古の歌集で、4,500首以上の和歌が収められています。
この中で特に有名なのが「言霊の幸(さき)わう国」という表現です。

これは、日本という国が「言葉の力によって幸せがもたらされる国」であるという意味を持ちます。
当時の人々は、祝福や祈りの言葉を口にすることで、現実に吉兆を引き寄せられると信じていました。

万葉集の和歌には、恋の成就、旅の安全、戦の勝利など、さまざまな願いが言葉に込められています。
その背景には、言葉が運命を変えるという深い信仰が根付いていたことがわかります。


3. 古代日本人にとっての「言霊」

古代の人々にとって、言葉はただのコミュニケーション手段ではなく、
神や自然の力とつながるための「鍵」でした。

  • 祝詞(のりと)や呪詞(じゅし)は、神事で用いる特別な言葉
  • 祝い事では吉兆の言葉を選び、不吉な言葉は避ける
  • 戦いや航海の前には、必ず願いを込めた言葉を唱える

こうした文化は、現代の日本語表現や慣習にも受け継がれています。
結婚式で「切れる」「別れる」といった言葉を避けるのも、その名残です。


4. 現代につながる歴史的価値

古事記や万葉集に見られる言霊の思想は、単なる過去の信仰ではありません。
現代の日本語文化やマナー、さらには心の在り方にも影響を与え続けています。

例えば、

  • 挨拶の「おはようございます」に込められた相手への敬意
  • 受験生への「頑張って」という励ましの力
  • 慶事や弔事での言葉選びの配慮

これらは、形を変えながらも言霊の考え方を反映しています。

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5. まとめ

古事記と万葉集は、言霊思想のルーツを知るための貴重な手がかりです。
古代日本人は、言葉を神聖な力として扱い、それを人生や社会の中で活用してきました。

私たちが日常で何気なく使う言葉の背後にも、この長い歴史と文化が息づいています。
その背景を知ることで、言葉の重みをより深く感じ、意識的に選び使うことができるでしょう。

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古事記・万葉集に見る言霊の歴史

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